無償化されたUnityのスマートフォン書き出し機能でお手軽にAndroidゲームを作る方法まとめ

こんにちは、技術推進室の浅井です。普段Google Analyticsのお話とかを書いていますが今日はUnity部員としてUnityのお話です。(強いられています)
ちょっと前の部長の記事にもありましたがUnity部の活動として各自でゲームを作っていくことになりました(趣味の範囲で)。部員それぞれ違うジャンルのものを作っていけば、幅広いノウハウが集まるだろうということで私の担当はシューティングゲームです。(うっかり「エースコンバットみたいなの作る」とか言ったのですが、初めてプレイしてみて「これ無理だろ」という気持ちでいっぱいです)
参考資料:ACE COMBAT ASSAULT HORIZON 'ASSAULT HORIZON'Trailer
エースコンバットはさておき、まずは先日無償化されて誰でも使えるようになったスマートフォン書き出し機能を試してみようということでAndroidへのアプリ書き出しをやってみました。以下、手順まとめておきましたのでぜひ試してみてください。
Unityのインストール
Unityは公式サイトで無償で配布されています。下記ダウンロードサイトに行ってインストーラをダウンロードしてきましょう(でかいです。600MBほどあります)。Windows用とMac用がありますが、自動的に使っているOS用のものがダウンロードできるようになっているはずです。
ダウンロードしたファイルを実行し、Unityをインストールします。画面に沿ってぽちぽちやってれば終わります。終わりましたね。(ユーザー登録やらアンケートやらがあるので結構時間かかるかと思いますが)
JDKのインストール
Android書き出しのためにはAndroid SDKが必要なのですが、このAndroid SDKを動かすためにはJDKが必要になります。JDKは下記Oracleのサイトからダウンロードできます。Unityと同様にダウンロードして、ダウンロードしたファイルを実行し、インストールしましょう。(JDKを選択して、使っているOSにあったものを選んでダウンロードしてください)
また、Android SDKをインストールするためには環境変数JAVA_HOMEの設定が必要になります。下記サイトあたりを参考にして設定しましょう。
PATHの設定及び環境変数JAVA_HOMEの設定 - Javaダウンロードとインストール - JavaDrive
Android SDKのインストール
説明すると長くなるので割愛しますが、これもGoogleのサイトからダウンロードしてきてインストールします。ただし、現在の最新版(rev.22)ではUnity 4.1.3以前からの書き出しが正常に動作しません。そのため、Android SDKの1つ前のバージョンをとってくるか、Unity 4.1.4以降を使用する必要があります。詳しくは、下記Unity公式ブログの記事を参考にしてください。
Unity - Unity Japan Official Blog / 最新のAndroid SDK Tools (rev. 22)でAndroidのビルドができない件について
Android端末とドライバの設定
Android端末をUSB接続し、ドライバをインストールしておきましょう。私の場合は手元にあったGalaxy S2を使いました(サムスンのサイトからドライバを取ってくる必要がありました)。
加えて端末のデバッグ設定を有効にする必要があります。設定画面から開発者向けオプションを選択肢、USBデバッグを有効にしてください。(このへんは端末やAndroidのバージョンで異なるかと思います)
詳細は下記サイトあたりを参考にしてください。
また、Unityからのデバッグ実行をするために、Unity RemoteというアプリをAndroid端末にインストールしておきます。
Unity Remote - Android Apps on Google Play
Unityの設定
必要なものはそろったのでUnityを起動して適当なものを作ってみます(下記画像は適当に作った傾きセンサ使って飛んでるような気がする何かです)。
出来上がったら、メニューのFile -> Build Settings... から、Androidを選択してSwitch Platformボタンを押します。
また、メニューのEdit -> Preferences... からExternal Toolsを選択してAndroid SDK Locationを適切に設定します。(Android SDKをインストールしたディレクトリを選択してください)
ここまでできたら、Unity Remoteを起動したAndroid端末をUSB接続しておき、Unity上で作成したアプリを実行してみましょう。すると、Unity上で実行しているものがAndroid端末上でも実行されます。書き出したアプリを実機で動かすのと比べるとぎこちないですが、いちおうの表示や操作の確認ができるかと思います。(傾きセンサの確認などもできます)
次に、このアプリをapkに書き出して端末側で実行してみます。メニューのFile -> Build & Runを選択してください。ビルドが始まり、apkファイルが出力され、そのままインストールされて実行が始まります。Unity Remoteで実行したときに比べれば、だいぶまともに描画されるはずです。
まとめ
以上です。何気に設定あれこれあってめんどくさいですね。しかしこれで誰でも趣味レベルであればスマートフォンゲームの開発ができるはずです。頑張りましょう。(私はがんばってエースコンバットもどきを作ります)
※商用利用にはライセンスに制限があるようですのでご注意ください。詳細はUnityのサイトを確認しましょう。