Android Wear Bootcampに参加して来ました!
android wear

Android Wear Bootcampに参加して来ました!

このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、ガールズメディア事業部の田尻です。

Google I/O 2014でAndroid Wearのアプリが紹介されたり、Motorolaからは丸形のAndroid Wear端末(Moto 360)が、ソニーからはSmartWatch 3とSmartBand Talkが出ると噂されていて、Android Wearに対する注目度も上がって来ました。

そんな中、Android WearのBootcampがあるということで参加して来ました。Android Wearの使用感などをお伝え出来ればと思います。

image

Bootcampは下記3部構成で行われました。

  1. Material Design について
  2. Android Wearについて
  3. コードラボ

1と2については最後の方にまとめていますので、興味のある方は見てみて下さい。

興味がある人が多そうなコードラボをメインで紹介しようと思います。

コードラボ

まずはスマートフォンとWear実機(LG)のペアリングからスタート!

image

スマホにAndroid Wearをインストールしろと言われるので、インストールします。

image

あとは画面の指示通りにWearに表示されているペア設定コードをスマホに入力したり、通知へのアクセス設定でAndroid Wearを有効にすることで設定完了!!

image

スマホとWearはBluetoothで接続され、GPSの位置情報などはスマホ本体側側から情報を受け取って処理する形となっています。

電池がどれくらい持つのか気になったのでテストしてみました。LGだとバッテリー容量が400mAなので、Samsung Gearの300mAよりは100mA大きいです。Bluetoothで常時接続し、通知の制御せずに全ての通知を表示させるようにしていると、だいたい12時間くらいで電池がなくなりました。

Bluetoothをオフにするとスマホとの接続が切れてしまいますが、連続24時間くらい持ちそうでした。なので、不要なときにBluetoothをオフにすることで、朝から夜まで電池を持たせることが出来そうです。

他にも時計の表示もカスタマイズしたり出来ます。標準でもいくつか準備されていますが、マーケットにもいくつかアプリが出ているので、インストールして様々にカスタマイズされた表示をすることが出来ます。

Wear用のアプリをスマホでインストールするだけでWearの表示切り替え画面に自動で反映されるようになっています。

image

試しに弊社で開発している歌詞サーチアプリを再生してみましたが、Wear側で再生している曲が表示され、リモコンにもなりました。スマホアプリ側で通知を正しく実装していれば、こんな感じにWear側で何も対応していなくても普通に表示されます。

これにカスタマイズしたアクションボタンや、カスタムviewを表示させて行くことで、より便利なツールになってきます。歌詞サーチでは、歌詞を表示させるアクションボタンを表示させ、歌詞が表示出来るようになると便利ですね。これニーズありそう。時間があれば作ってみようかなぁ。

image

コードラボではXYZ Tourist Attractionsという通知テスト用のアプリを使用してWearとの連携を実体験しました。このアプリからBigPictureStyleを使った通知を受け取ると、スマートフォンでは下記の要に表示されます。

image

すると、Wear側にも同時に通知が送られて来ます。Wear側では通知が拡張されていて、独自のviewも作られています。

今回のサンプルでは、通知を右にフリックするとExploreというカスタマイズされたアクションボタンが表示され、タップすると7つのツーリスト場所が縦フリックで表示されます。各ツーリスト画面で右にフリックすると地図やスマホを起動させて経路ナビを表示させるアクションボタンが表示されていました。

ポイント

pageを使って横や縦にスクロールさせる

アクションボタンをうまく活用して、Wearに独自のviewを表示させる

必要に応じてスマホ本体で特定の画面を表示させる

image

image

歩いている地域の位置情報を元に通知が送られて来て、気になった場所の地図を見て、行きたくなればスマホで経路を地図で見れるとか、操作に無駄がなく、普通にこのアプリ便利ですw

Wearから複数のスマホ端末に通知を送れたり、逆にスマホから複数のWearに通知を送ることも技術的には出来るように設計されているようなので、発想次第では面白いアプリとかが作れそうです。

個人的にはサバゲーのアプリあると絶対ヒットしそうw

フォーメーションを送ったり、音声をメッセージとして送れるようにしてトランシーバー代わりにしたり、位置情報を送ったり、レーダーを表示させて相手の位置を確認したり出来ると面白そう!!

どなたか開発してくださいw

ポイントをまとめると

まずは、アプリ側の通知を拡張してWearでの見栄えをよくしてみる。

Wearとスマホでそれぞれどこまでどんな情報を表示させるかをちゃんと設計する

設計を元にWearの開発をして、スマホを見なくても必要な情報がWear上で手に入り、必要に応じてアプリで特定画面を表示させ、ショートカット的に操作させる

アイディア次第で面白いWearアプリが作れるので、今後開発者がどんどん増えて、面白いアプリが開発されて行くことを期待しています!!

ということで、私はAndroid Wear大絶賛中なので、今まで付けていた時計をはずし、毎日Android Wearを肌身離さず身につけてます。もうWearは手放せませんwww

Material Designについて

Android Wearでもこの考え方が重要なので、まずはMaterial Designについてどのような考え方なのか把握しておきましょう。

Material Designの目的は、いつでも、どこでも、どのデバイスでも一貫した体験を提供することです。

Material Designに対応すべき理由

  • 洗練されたブランド表現
  • ユーザー満足度の向上
  • 先進的なUI/UX体験→いい意味で目立つ

Material Designへの対応方法

  • Surfaces & shadow

紙をイメージした空間的な奥行きを考える

  • Meaningful & delightful motion

空間的なイメージをユーザーに持ち続けてもらう為にアニメーションをしていて、1つ1つのアニメーションには意味があり、ユーザーにスムーズな体験をしてもらう

  • Print-like aesthetic

見た目に優しく、スペースをうまく使う

  • Adaptive design

画面サイズが変化しても同じブランドや雰囲気を体験してもらえる為の考え方

Android Wearについて

Android Wearにおいて大事なのは通知です。Android4.1から新しく使えるようになったstyleがあるので、それをうまく活用してリッチな通知にしていくことがまずはじめの一歩です。

使えるようになったstyle

  • BigTextStyle
  • InboxStyle
  • BigPictureStyle
  • カスタム(ボタンなどを配置して完全カスタマイズも可能)

リッチにしていくのと合わせて、どういう情報をどのように表示させて行くかを考えて行きます。

複数通知がくるものとかは通知をスタックして残り個数をスタック表示させたり、優先度を設定して通知の内容によって最上部に表示させたり、表示させる順番を制御したりしていきます。

参考サイト(原文

Wear上ではAndroidアプリケーション上で正しく通知の実装をしていれば、Wearでもきちんと通知が表示されます。この通知を見てスムーズに次のアクションに移れるように工夫することが大切です。

Wear上での通知を拡張する

NotificationCompatクラスを拡張することで対応可能です。

  • 通知にPageを追加
  • 通知をスタック
  • 音声入力を受け入れる

開発に必要になってくるもの

1. データ通信(Android - Wear間)

データ通信には下記APIを使用します。

  • Node API(端末とWearとのネットワーク)
  • Message API(通知のやり取り)
  • Data API(通知はしないが、後ろでデータを共有したい場合に使用)

Google Play Servicesに全て含まれています。

2. カスタムUIの作成

どこまでWearで見せて、どこまでスマホで見せるかが大切です。UIをカスタマイズしてWearで情報を見せつつ、必要な箇所ではスマホを起動させ、アプリの特定画面を表示させるなど工夫が必要です。

また、異なるスクリーン形状へ対応したり、レイアウトガイドラインに従うことも大切です。丸形の場合は角が切れるので、マージンを考慮したり、文字を中央揃えにしたりとカスタマイズが必要となってきます。

3. ボイスアクション

Wearではボイスアクションも受け付けることが出来きます。Wearではキーボード入力がないので、音声入力が出来ると便利な使い方が出来るものとかもありそうです。

Wear用のデザイン

自動で起動し、一目で分かり、オンデマンドでサジェストされ、スマホとの相互作用は極力少なくするようにデザインするのがベスト。

デザインプリンシプルという考えも取り入れる。

  • ユーザーを止めないようにする
  • 大きなジェスチャーを想定してデザインする
  • まずストリームカードで実現出来ないかを考える

各種寸法も考慮する。寸法については下記に書かれているので参考にして下さい。

Android Wear UI Toolkit


名無しのエンジニア
GMOファミリースマイルデーというイベントがありました
Elasticsearchで動いてる全文検索機能をまるっとGroongaに置き換えてみる遊び