Facebook F8 レポート

はじめまして、GMOメディア シニアエンジニアの小林です。
今回、弊社の海外カンファレンス制度を利用して、2016/4/12・13の2日間サンフランシスコで開催されたFacebookのデベロッパーカンファレンスF8に参加したので、そのレポートです。
https://www.fbf8.com/

今まで、社内で数名が海外カンファレンスの制度を利用して、Google I/O、WWDC、Mobile World Congress、Twitter、CESなど、年に何度か社内公募で数名が海外研修に参加しています。しかし、F8の参加するのは今回が初めてです。 F8のチケット取る際、私ともう一人の計2名でチケットを応募したが、私だけがチケットが取れて、もう一人はハズレてしまい私一人で行く事になりました。
私は、2012年のGoogle I/Oに行った事があったので、サンフランシスコの街・交通機関などは分かっていたので、一人でも問題なく行動できた。 F8の前日に、サンフランシスコ近くにあるIT企業本社をめぐるドライブをしたので、そちらの模様は後日書きます。
F8 Keynote
1日目の基調講演で、みんな大好きマークザッカーバーグが登場
基調講演の最初に、Facebookの目指すゴールを発表してたのがすごく印象的でした。
Give everyone the power to share anything with anyone.
このゴールに向けて、今後10年のプランを発表していました。
基調講演や他のセッションについては動画で見れます。
https://developers.facebook.com/videos



なんでもシェア
今までのFacebookはテキスト・写真が中心でしたが、動画がシェアできるようになり、Live動画で”今”を共有できるまでになった。今後は、360度動画やOculusで、今の”その場”の共有をさせたいそうです。
遠くにいる人と、同じ場所を共有できると言うことですが、2日目のKeynoteでデモンストレーションがあり、そちらを見て納得しました。
・2日目Keynote、Oculusのデモは開始20分ごろ
https://developers.facebook.com/videos/f8-2016/keynote-d2/

誰とでもシェア
必ずしも世界中の人にシェアするのではなく、Facebookの他のアプリでシェアする範囲を自由に選べる事を説明していました。
- 世界:Instagram
- コミュニティ:Groups
- 友達:Facebook
- 小さいグループ:Messenger
- 1対1:WhatsApp

誰でもインターネットにつながる環境
下の写真を見て、改めて気付かされた。
普段は東京にいるので、今やLTEを当たり前のように利用しているが、世界を見るとヨーロッパですら3Gがメインで、LTEが繋がる環境は少ない。
先進国でもスマホでインターネットが繋がらない所がたくさんあり、サンフランシスコ周辺にいても感じましたが、ちょっと郊外に行くと繋がらない状況がありました。
また、Keynoteの説明では、電波があっても3G・2Gで遅かったり、アフリカなどの地域では電波があっても値段が高くて利用できなかったりしているそうです。
10年後には世界中どこでも、誰でも無料できる利用できるようにすると、はっきり言っていたのが印象的でした。


Bots for Messenger
今年に入りMicrosoftやLINEなどが相次いでBotについて発表していますが、F8に行った目的は、Messengerの話を聞きに行ったようなもの。
Facebook Messenger・WhatsAppはすでに世界中で一番利用されているメッセージアプリなので、Botの市場も一番大きくなると思われる。
今回のF8の発表で、Botと相性が良いAI(wit.ai)が発表されて、デモを見る限りでは、FacebookのAIを簡単にBotに組み込む事ができるようになっていました。
写真に何が映っているのか答えたり、自然な言語処理などをブースで見せてもらえました。Botのサンプルは後日記事を書きます。

ブースの雰囲気
一番人気だったのがOculusの体験ブースで、体験するのに1時間ほどの列が・・・。
Oculus Rift DK2は持っていて、VR何度か利用していてあまり期待せずにOculus touchのゲームを体験してみたが、DK2とは比べものにならない印象でした。
両手に持つコントローラーが、VR空間で ”自分の手” のように使え、解像度も上がっているのかDK2よりも鮮明に見えて、ドットが気にならず、今までとは全く違った印象を感じました。

Oculus以外では、やはりMessenger BotとAI (wit.ai)のブースがすごく人気で、その場でサンプルを動かしたり、絶えず説明を聞いている人がいました。
ブースでは、常にFacebookの人に質問でき、とても活発にやり取りしていました。(英語できる人がうらやましい・・・)




おみやげ
おみやげで、Galaxy 6S + Gear VR + コントローラーのセットがもらえた。
これを1日目の終わりにもらったのですが、夜中に試してしまい、次の日は寝不足で行く羽目にwww

アフターパーティー



まとめ
以前行ったGoogle I/Oではいろいろな製品発表などがされていて、それはそれでとても刺激的だったのですが、今回のF8ではマークサッカーバーグの基調講演は、将来像をずっと話していたのがすごく印象的でかつ刺激をうけました。
また、OculusやMessengerBotについては、なにか計画を立てて取り組みたいと思わされた。
最後に、今回のイベントは約1/3の人がアメリカ国外からの参加者と発表された。実際、英語を母国語としない、インド・インドネシア・日本などから参加している人に会い、英語で活発にディスカッションされていました。
英語の勉強は常にやらないと世界で取り残される危機感をすごく感じたました。
次回は、私ではない誰かのGoogle I/Oの参加レポートあるはずです。
