WWDC 2016現地レポート(Sessions/Labs編)
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WWDC 2016現地レポート(Sessions/Labs編)

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はじめに

こんにちは若林です。 前回に引き続き、WWDC 2016についてレポートします。 今回は、6/14から6/17の4日間にわたって開催されたSessionsとLabsの様子をお伝えします。

会場へ

会場は例年通りのMoscone Westでした。Powell St.からすぐ近くの場所にあります。

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会場周辺に着くと、あたりはWWDC色に染まっていました。

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向かい側のビル壁面にも巨大なサインが。

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こちらが会場のエントランスです。

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ドアの向こうには入場のための認証デバイスが設置されていました。 入場にはCheck-inの際にもらったパスが必要です。

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パスをスワイプすると認証完了です。

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入口付近にはセキュリティー犬の姿も。

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1Fロビーには大きなサインが掲げられていました。

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壁面いっぱいに巨大なグラフィックが。

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近づいてみると・・

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Swiftをモチーフにしたクリエイティブが多く、Swiftに対するAppleの力の入れようが窺えました。

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受付があるので行ってみると、開催前日にCheck-inを済ませている場合は不要とのこと。

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Check-inの代わりに、アプリレビューのガイドラインについて説明したコミック冊子をもらいました。

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受付はAppleスタッフのCheck-inも兼ねていて、スタッフには赤と青のTシャツが配られていました。

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開始時間が近づき人であふれ返る会場内。

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Sessions

WWDCでは、初日のKeynoteやPlatforms State of the Unionの内容をさらに深掘りするために、テーマ別のSessions(セッション)が用意されています。 今回のセッションはその数なんと119!大きく以下のカテゴリーに分けられます。

  • App Frameworks
  • Design
  • Developer Tools
  • Distribution
  • Graphics and Games
  • Featured
  • Media
  • System Framewroks

(2015年から一部セッションがライブ中継されていましたが、ついに今回はすべてのセッションがライブストリーミング中継されるようになりました!)

各セッションは1,000人以上を収容できるようなとても広いホールで行われます。

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人気のセッションには開始前から長い行列ができていました。 iOSやXcodeの新機能、Swiftに関するセッションは特に人気がありました。

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セッションの様子。メインスクリーン以外にも数箇所にスクリーンが設置されているため、後ろの方の席でも視聴には問題ありません。

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満席になるセッションもちらほらあり、 そういう場合は床に座ることになります。

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ちなみに私は

  • What’s New in Swift
  • Swift API Design Guidelines
  • iMessage Apps and Stickers
  • Getting Started with Swift
  • Introduction to Notifications
  • What’s New in Security
  • What’s New in UICollectionView in iOS 10

などを観てきました。

やはりiOSの新機能やSwiftの動向が気になっていたのと、日頃自分の関わっているアプリでよく利用しているUICollectionViewについてチェックしておきたかったからです。 『What’s New in Security』ではATSについての重要な発表も聞くことができました。

いままで動画でしか観たことのなかったセッションを、ついに間近で観ることができてとても興奮しました。

複数のセッションが同時進行しているので、ライブで観られなかったものに関してはあとで動画をチェックすることになります。

Labs

Labs(ラボ)ではセッションの内容や気になったトピックについてAppleのエンジニアに直接相談できます。 カテゴリーごとに以下のようなラボがありました。

  • App Store Lab
  • Frameworks Lab
  • Developer Tools Lab
  • Graphics, Games and Media Lab
  • User Interface Design Lab

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その日のスケジュールがモニターで確認できるようになっています。 (わたしの場合はWWDC公式アプリで十分事足りました)

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赤のTシャツを着ているのがAppleのサポートスタッフ、青のTシャツを着ているのがAppleのエンジニアです。

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こちらでも人気のラボには長い行列ができていました。

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わたしはXcode 8で自分のアプリがなかなかビルドできなくて困っていたので、Developer Tools Labに駆け込みました。 対応してくれたのはAppleでコンパイラを作っているエンジニアの方だったのですが、悩んでいた問題があっさりと解決されて「やっぱりすごいな・・」と感心させられました。

また他にもApp Storeマーケティング関連の質問があったのでApp Store Labに行ったり、Developer Tools LabでImages.xcassetsのローカライズ方法について質問したり、Auto Layoutのレクチャーを受けたりしてきました。

ラボの中には予約が必要なものもあります。 わたしはUser Interface Design Labの予約をして、自分の関わっているアプリのコンサルティングを受けてきました。 予約は朝の7時から受け付けていますが、数十秒で受付終了になってしまったりするのでちゃんと早起きして準備する必要があります。

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User Interface Design Lab(予約制なので他に比べてとても空いている)

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User Experienceの専門家がマンツーマンで、実際にアプリを手で操作しながら色々と問題点を指摘、改善方法などを紙に書いてくれます。

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ラボで過ごした時間はとても充実していました。セッションはあとから動画で観られるので、もっとラボに時間を割いても良かったかなと思いました。

おまけ: 会場について

会場内には作業スペースが用意されていて、発表された新しい技術をその場で試すことができます。

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電源はもちろん高速のLANもあります。セッションの動画やXcodeなどをここでダウンロードしている人も多かったです。

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LANアダプターも設置されていました。ただ数が限られていたので持参した方が安心かもしれません。

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エンジニアにとっては興味深いWi-Fiのモニター。みんな写真を撮っていました。

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Cactiが使われていました。

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スピードは時間帯にもよりますがまずまずでした。

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会場内の至るところにドリンクやフードが用意されていました。

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ひたすら甘いものばかり・・。

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山盛りのグミ・・。

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水とコーヒー以外の飲み物は基本的に甘いものばかりでした。

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人気のOdwallaも冷蔵庫にたっぷり。

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「chocolate protein」。ひたすらこればっかり飲んでいました。

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ランチも数種類用意されていました。

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2FにはAppleグッズを売っているThe Company Storeがありました。

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アパレルやステーショナリー系のグッズが多かったです。

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キッズやベビー向きの商品も。

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商品の多い午前中は常に人でごった返していました。

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まとめ: WWDC 2016を振り返って 

今回のWWDCには当初数人で参加する予定でしたが、チケット抽選の兼ね合いで単身の渡航となりました。英語が決して得意ではない&現地に知り合いもいないという状況の中、行く前は少し不安な気持ちもありました。 ただ現地に着いてみると、日々たくさんの、そして様々な国籍の方との交流があり、毎日とても充実していました。メインイベントのWWDCはもちろん、それに合わせて開催された各種ミートアップへの参加やシリコンバレー巡りなどを通じて、多くの出会いと学びを得られた、とても実りのあるものになりました。

5日間という限られた期間でしたが、本当にすばらしい経験をさせてもらいました。

海外カンファレンス派遣制度について

今回のWWDCには弊社の海外カンファレンス派遣制度を利用して参加しました。

費用は会社が全額負担!参加メンバーは職種・社歴を問いません。 参加メンバーは社内から立候補を募って決定します。 過去の実績では、新卒社員も含め、エンジニア・デザイナー・ディレクターなど様々な職種のメンバーが参加しています。

GMOメディアでは今後もWWDCをはじめ海外カンファレンスへのメンバー派遣を積極的に支援していきます。 また当社では一緒にサービスを作り上げてくれるメンバーを募集中です! このブログをご覧いただき、少しでも興味をお持ちいただいた方は、ぜひ当社HPをご覧ください!

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名無しのエンジニア
ベトナムモバイルデー2016 - Booming of Mobile Commerce
Re:dashとMySQLとPerlで泥臭くMySQLテーブルの容量(概算値)を時系列でモニタリング